みなさんこんにちは。
お客様のブログの代行執筆のついでに簡単ですが、
自社のブログも書かないと。
今日は、表彰状について。
今、いくつかの学校の表彰状の印刷を受けさせて頂いておりますが、
表彰される生徒が1名だけなら問題ないですが、
色々な表彰があり、さらにそれぞれ100名を超える表彰も数種あります。
そんな時、今の時代では既存の筆文字書体の白舟などを使って、
表彰状の全文書きからパソコンで制作してそのまま、可変印刷で名前を入れていく。
そんな方法が主流になりつつあるのでしょうか。
でも、弊社では昔から使われてきた方法で、今でも印刷をさせていただいております。
確かに、1枚1枚手書きで書いていては、時間もかかるし、コストもかかります。
そこで、全文書きだけ筆耕であとは、個別で氏名を印刷していく方法です。
最近の筆のフォントは素晴らしく、とてもパソコンで作ったものとは思えない仕上がりです。
でも、なんだか味がない。
やはり手書きで書いていただいた筆文字は、各人によって変わってくるし、
それぞれに味があるように思います。
もちろん、私自身に筆文字の知識はありませんが、なんというか昔の写植文字にもあったような、
文字の温かみや品を感じるのです。
写植って?!ちょっと古い人間だと言われそうですが、何とも言い表し難い雰囲気が漂う書体です。
だから今回も、表彰状の全文書きは筆耕して頂きました。
それがこちら。
汚れがつかないようにトレーシングペーパーで保護した状態で
保存しています。これがいわゆる「版下」と呼ばれるものになります。
そして、まずは原紙の状態で、汚れがないかを確認します。
ほんと、私もこんな字が書けたらもっともっと楽しい人生だったかなと羨ましくなるような仕上がりです。(今でも楽しいですが(^_^;))
その後、高解像度スキャナーで取り込みデータ化します。
そして、刷り位置等を調整して、元々枠が箔押しされている賞状用紙に、
氏名とそれぞれの学校の校章を上部に同時に、表彰状専用の印刷機で印刷していきます。
そうすることでコストを下げることができ、
世の中で1枚しかない表彰状の完成です。
果たしてこの表彰状を手に取った生徒にそこまで伝わるかは、
わかりませんが、せっかく表彰状を作成して生徒さんたちに渡すのであれば、
少しでも気持ちのこもった表彰状をあげたいですからね。
ちなみに卒業証書は、さらに特殊な紙を使い、表面にプレス加工もしているため、
基本は同じ方法でありながら、氏名も全て1人1人、筆耕で手配させていただいております。
いつの日か、時代の流れには逆らえず、制作価格がさらに下がってくるようであれば
全てパソコンで処理、制作しなくてはいけない日がくると思いますが、
そんな時でも、弊社の利益を削ってでも、今までと同じ方法で、
心のこもった版下を眺めながら制作していきたいですね。
もうすぐ3月。
卒業シーズンがやってきますが、そのあとすぐに春がやってきます。
このコロナウイルスも、この春で一緒に卒業してくれないかな。
岩佐でした。