印刷物のこと

印刷時の色。CMYKでは限界がある?

みなさんこんにちは。

先日、畑の作業が終わり帰宅途中に見た夜景がすごい綺麗でした。
スマホしか持っていなかったので、こうしてアップすると少し微妙かな。

さて、ここで気になるのはこの部分です。

そして、この辺り。

ちょっとこの画像ではお伝えづらいですが、この部分の色を現場で見たまんま、印刷して表現するってなかなか難しいです。

簡単に説明すると印刷物というのは「C(シアン)+M(マゼンダ)+Y(イエロー)+K(とりあえずブラックとします)」のインクを掛け合わせて表現してます。
もちろん、細く言えば特色という、最初から色々な色を掛け合わせたインクで刷る場合もありますが、普段みなさんが身近で目にするのは、主にこの「CMYK」かなと思います。
こちらがそのイメージです。
実際、パソコンで見る際は、CMYK ではなく、RGBなので、実際の色とは微妙に異なります。

ちなみに、この中の「K」は一般的に「黒」と言われてますが、そもそもCMYKとは海外の印刷業界でも使われる表現方法で、日本においては日本語の「黒」という表現が持ち入れられているということ。
まあ、素直に黒でもいいと思いますが、実際はKey Plate」の「K」になります。
これは 輪郭線や文字など、しっかりした黒を表現するためにキーになる色という意味です。
まあ、そんな細かいことはいいですね。
「黒」で大丈夫です。

少し話が逸れてしまいましたが、何が言いたいかというと、「CMYK」では色の表現にも限界があるということ。
一般的な「カラー印刷」と言われているものです。

でも、世の中にはとても素晴らしい写真集などがあります。
それは、どんな方法かというと、このCMYKに他の特色が追加されて、6色、7色、8色刷りと時と場合によって、色が足されます。
なかなかこんな書物に出会うのは難しいかと思います。
4色だけでは表現できないものを、色を追加して補って表現します。

ただ、印刷費や途中工程の費用もだいぶ嵩張りますので、あまり見ることは少ないかな。
そこまで印刷物の成果物にこだわりを持って、印刷会社に発注される方も少ないでしょうし、そもそも対応できる印刷会社もなかなかいません。

目で見て感じる、この色の良さを印刷物にできたら、みんな手に取ってもらえるでしょう。

ただ、その時にふと感じたことがあります。

それは目で見たものというよりも、その時の自分の気持ちや状態、それとその時の自然の心地よい風や、清々しい気温なども重なって感じたことなのかなと。
簡単に「色」と言っても、感じ方は、状況や人によってそれぞれ。
人にはそれぞれ好きな色があり、あまり好まない色もあるでしょう。

そんな難しい色の表現ですが、いつか自分が納得できる色で印刷できる日がくるといいな。

もちろん今まで30年近くやってきましたので、納得できる成果物はたくさんあります。
発注者の依頼や希望通り、満足してもらえたかなと。

でも、私個人が納得できる「色」に関しては正直言ってまだないかも。
そこまでこのような色にこだわるご依頼ってなかったように思います。
中には、どこかの芸能人の顔色や車や時計などのカタログの商品においては、確かに色にこだわりがありましたが、今回の風景のこだわりとちょっと違う。
うまくお伝えできませんが。。。

せっかくこの業界で働かせていただいてるので、個人的には色々な色にこだわりたいものですね。

それと「紙」も(^_^)

もちろんこれは私のわがまま。
普段はクライアントの希望する、予算や納期も含めて適した印刷物制作をご提案させていただきます。
それが、必要とされている印刷物だと思っていますので、変な色のこだわりは入りません。
それよりこだわるのは、色ではなく掲載内容ですね(^^)

さて、今度は一眼レフのカメラを持って畑に行こうかな。
秋が深まる前に、早く次の苗を植えないとな。

岩佐でした。

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