印刷物のこと

PDFを冊子化する方法・入稿の注意点

みなさんこんにちは!
今だにアブラゼミがなかなか鳴かないので心配しておりましたが、
ちょっと川の土手までランニングをした際に、ついに発見しました!

メスのセミなのか?羽化しばかりなのか?
鳴いてはいなかったですが、今年の初アブラゼミ♪
これからに期待できそうですね。(んっ、何をだろ?( ̄∀ ̄))

さて、今日はいつものふざけたブログではなく、たまには真面目なブログを!
PDFを冊子化する方法・入稿の注意点

最近では、印刷会社に入稿する時のデータはPDFということで、
みなさんもだいぶ周知されてきたのではないでしょうか?

いわゆる、WORDやパワーポイントやエクセルなどのソフトを使用して作られたデータはもとより、
お客様のパソコンにインストールされている編集ソフトでは必ずと言っていいほど
PDFでの保存機能がついているかと思います。

そんなデータを印刷会社に印刷製本を依頼したい時、
PDFに変換したデータをそのまま印刷会社に入稿データとして依頼することが可能です。

印刷に最も適した高解像度のPDF設定はPDF-X1aやPDF-X4などがありますが、
ちょっと一般的ではないので、今日は割愛させて頂きます。

いくつか知っておきたい注意点として、
トンボ(トリムマーク)について
トンボ(トリムマーク)というのは、入稿するデータにとって大切な役割を持っています。
仕上がり線の外側にあるのが、トンボになります。
この位置に合わせて印刷の版を重ねたり、仕上がりサイズに断裁するための目印となります。

本来、入稿時のデータに必ずこのトンボというものが必須なのですが、最近ではワードなどで作られたデータなども
多いためお客様でこのトンボをつけることが簡単ではないため、トンボなしのデータで入稿でも可能になっています。
弊社におきましても、このトンボがない状態でもよく入稿しますが、中には今だに「必ずトンボがないと受付けない!」という印刷会社さんの話も聞きますので、事前に依頼する印刷会社さんに確認することをお勧めします。

そして次に、
塗り足しについて
塗り足しとは、仕上がりのサイズよりも外側にある部分で、製本時に裁ち落とされる部分のことをいいます。
よく言われているフチなし印刷(紙端まで色などを印刷したい場合)には、この塗り足しが必ず必要となります。
そのため、PDFで入稿する際にも、紙のふちぎりぎりまで色や写真が入り込むデザインの場合は、
この塗り足しをつけたサイズ(データ)でPDFを作る必要があります。

この塗り足しで忘れがちなのが、ページ物(冊子)のインデックス部分でしょうか?

印刷の製本や断裁では、1ミリのズレもなく全て納品!
というのはなかなか難しく、事前のデータ制作時にもしもを見越して対策しておく必要があります。

よく本屋さんで見かける分厚い冊子でインデックスがズレなく印刷されている本があったら、
この印刷会社さんはきちんと途中もチェックしながら厳しく作業されているな〜と思ってください(^ ^)

売り本なんだから当たり前
そう言われてしまえばそうなのですが、そうではない仕上がりの冊子もよく見かけますので、
このあたりを本屋さんでチェックしてみるのもいいかも?
でも、見つけた時は、そっと自分だけの心にしまっておいてくださいね。

色について

最近、お客様の中で、印刷の色についていろいろと相談されることがありますので、
色についても簡単にご説明します。

お客様がよく使用されているMicrosoft Officeのワードなど編集ソフトで作られているデータは
基本RGBという3色で掛け合わせたカラーで作られています。
でも、印刷する際、RGBでは印刷ができないため、入稿したRGBのデータは、
印刷会社でCMYK(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の三色と、K(キープレート))という4色のカラーデータでに変換してから印刷されます。

その場合、よくお客様から色が想像していたよりも暗い!
なんて声を聞く場合があります。
それは、元の入稿データ(RGB)で鮮やかな色味を使ってたりすると、CMYKに変換することでくすんだように感じることがあるからです。
感じるというか実際に暗くなると言ったほうがいいですね^^;

CMYKとRGBでは、表現できる色の領域が変わってきます。
RGBは媒体が発光体なのに対し、CMYKは紙とインクで表現されるため、明るい鮮やかな色の再現は不向きです。

CMYKではRGBの原色に近い色はほとんど表現できないと思ってください。
青、赤、黄色は比較的近い印象で表現できるものの、上記のように蛍光色に近い黄緑やシアン(青)、ピンクなどに関しては、印刷の仕上がりが暗く、くすんだようになりイメージは異なります。

RGBで作られた画面で作成したデータを画面で見るのと、プリンターや印刷機でCMYKのインクで印刷した場合、
暗くなり、くすんでしまうと思っていた方がいいかと思います。

それを少しでも回避するためには、RGBからCMYKに変換してから、カラーの調整を行い、
明るくしたり、濃度を変えてみることをお勧めします。
その場合、印刷会社さんでの作業になりますので、事前に依頼する印刷会社さんにご確認ください。
それと本当に細かく色にこだわるのであれば、必ず印刷する前に確認する「色校正」しかも「本紙校正」の
工程を必ず行うことをお勧めします。

こだわるって素敵だと思います。
でも、それには時間や費用もそれなりにかかるということは忘れないでください。

なので、もし、みなさんの中で、これからこだわりながら印刷物を制作したい!
そう思っていらっしゃるのであれば、少なからずとも「時間にはゆとりを持つこと」をお勧めします。
住宅を建設するのも同じですね!

ぜひ、こだわった印刷物づくりにチャレンジしてみませんか?

岩佐でした♪

 

 

 

 

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